フットサル戦術2-①:パスをもらう動きと場所
フットサル戦術1-①~④では、個人の特殊な技術について触れました。
フットサル戦術2-①では、パスをどのように、どこでもらうのかについて考えます。
ここから重要になってくるのは2人組の関係性です。
パスを受ける人と出す人の共通の意識が必要になってきます。
フットサルの核となる部分の最初は、
- バックドア
- 裏のスペース
この2つを意識します。
パスをもらう動き「バックドア」
DFの後ろにある扉を開けに行く
パスをもらいたいと思った時に、自分が立っている場所でもらおうとするかもしれません。
しかし、フットサルでは自由なスペースが少ないのですぐに相手DFが寄ってきてしまいます。
DFが寄ってくると少なからず恐怖心が発生します。
「ボールを奪われたらどうしよう」
「相手DFが近くてうまくボールを扱えない」
「早くこの恐怖心から解放されたい」
このような心理状態になってしまうことがあります。
ここで思い切ってDFの背中側まで走ってパスをもらう動きをしてみます。
DFの後ろにある扉を開けに行くイメージです。
ここでパスをもらうことができると、前を向いてゴールに進むことができます。
先ほどの恐怖心よりもチャンスだなと感じることができます。
DFの対応によってパスをもらう場所を変える
この扉を開けられると、DFにとって良くないことが起こります。
- ボールが前に進んでしまう
- 敵に背後をとられて対応が遅れてしまう
- 後ろから追いかけての対応でファールをしてしまう
DFをこれらを嫌がるので、扉を開けられないように背後を狙う動きについてくることになります。
DFが自分のバックドアの動きに一緒にくっついてきたら、止まってボールを受けます。
後ろの扉を開けに行く動きをキャンセルして相手DFと自分の間に少しのスペースと
時間を作ることができます。
フットサルは裏のスペースを狙うことが重要
相手の背後を狙うことで優位に立てる
例えば、目の前に自分よりも強そうだと思う相手DFがいたとします。
「自分のテクニックでは抜くことは難しい」
「抜いてもすぐに追いつかれてしまう」
このような心理状態になった時に、相手から遠い場所でボールをもらいたいと感じます。
そしてズルズルと自陣の深い位置まで下がってしまう。
この時相手DFは、
「自分の方が良い状態でDFをできている」
「相手は自分を怖がっている」
と精神的に優位な状態を作りやすくなります。
ボールの場所と自分のマークする相手を同じ視野に入れることができているからです。
これを「同一視野」と言います。
ボールを動かすこと・相手の背後のスペースを狙って動くこと
この2つを意識することで、相手DFが優位に立てる「同一視野」を壊すことができます。
相手の背後を意識して実力差を埋める
相手の背後を取る動きは、DFにとっては対処が難しくなります。
後ろを振り向いたり、追いかけたり、忙しく動くことになります。
最も大きく動かさなければいけないのが「視野」です。
ボールを目で確認し、相手がどこにいるのかを確認してからDFを始めます。
ボールを奪うことよりも、自分のマークがどこにいてどんな状態なのかを知らなければいけなくなります。
こう考えると、相手の視野の背後を狙う動きは自分が有利になりやすくなります。
フットサルでは、自分が有利になれる状況でパスを受けることがとても重要です。
そのためにはまず相手DFの視野から消える場所を意識して動きます。